世界平和祈願祭 御歌

大いなる御光の下(もと)思ふどち固く結びて世人(よびと)救へよ

*思ふどち:気の合う者同士。仲間。

奴羽玉(ぬばたま)の暗にさ迷ふ諸人の燈火(ともしび)となれ光の友たち

御光の炬火(きょか)をかざして驀(まし)ぐらに進め平和を打樹つるため

祖霊大祭 御歌

力なり愛なり慈悲なり今はしも三界万霊(さんがいばんれい)甦へるらむ

大空の広きを仰(あお)ぎて憶(おも)ふかな限りも知らぬ大御心を

人々よ悔(くい)改めて世の峠(とうげ)安く越えなむ備へせよかし

聖言

キリスト教と呼応 東洋に洽(あまね)く布教

 大先生がこんど教主になられた理由は……。

 神の代行者として表面へ出たまでである。

 新教の新教理をお伺いしたい。

 世界全人類の救済を最大の理想とし、ことに善悪の区別をハッキリして悪を滅し、善を大いに助けてゆきたい、これが神の御意志である。善にして酬われざるもののいかに多きことか、実に慨嘆にたえない。新教はまず善人をあらゆる手段を尽くして救済し、人類世界から暗黒面を徹底的に除去するトリデとしてゆきたい。そのためには悪鬼どもとのたたかいは依然つづくであろうが、これは一つの過程として忍ばざるをえないだろう。

 世界メシヤ教の世界的な意義は……。

 信仰によって世界全人類を幸福にみちびくのがその最大の目標です。しかし西洋にはキリスト教があります。そのキリストの曰(いわ)く「天国近づけり……」はわが教理と最も近きにあり、わが教理は「現世の天国」を一日も早くつくることにある、キリストの遺訓(いくん)まことに立派で、やはり世界人類救済の神力や偉大です、私(わたし)はわが新教はこのキリスト教と呼応(こおう)し、東洋において、わけてもまず日本で、人類の善導と救済に全智全能をあげて働いてゆきたい。したがってこのことが今後の世界平和に必ず大きな寄与をなすものと堅く信じています。まことに本教こそ日本で生まれた最初にして最大の世界平和推進に役立つ宗教であろう、宗教に国境なしという言葉がある通り、本教の真面目(しんめんもく)と現実の霊験が納得できれば必ず日本人は勿論(もちろん)東洋人全体が真に平和に徹した高邁(こうまい)、清純な精神を保持することが可能である。世界平和のために、人類世界の争闘をなくするためにも本教将来の活動が活溌にならなくてはならない、この真理を了解できざる人々こそ平和を希求しない不幸な人々だといえよう。

 いまのお説は前からの大先生の持論だったと思いますが……。

 その通り、神のお力が増したからこの理想はさらに現実的に大きくなるわけである。

『天国の礎』宗教 上(昭和二十五年二月四日)

This post is also available in: English Português