教主様ご出座の御生誕祭が12月23日、静岡市内の「ツインメッセ静岡」で執り行われ、5500人を超す信徒が参集しました。まゆみ奥様と真明様もご臨席された他、先般ブラジルで誕生した「世界メシア教」からの初めての参拝団や、アメリカやアフリカの信徒、そして東方之光・MOAから主之光教団へ移籍した「東方之光教区」の信徒たちも、教主様ご出座の御生誕祭に参拝されました。またこの日、室井邦彦参議院議員も参拝に駆け付け、開式前に教主様ご一行と面会されました。
13時開式。祭主であられる教主様と祭員が、この日のために設けられた祭壇にご入座。はじめに教主様が、自ら作られた「御生誕祭祝詞」を奏上されました。続いて、参拝者一同で天津祝詞・善言讃詞を奏上。御讃歌を奉唱し、御教え「本教の誕生」を拝聴しました。
教主様からご浄霊をいただいた後、成井理事長が登壇。今年一年の教団の動きを振り返った後
「私は、今こそ、教義論争の名のもとに自らの正当性を主張する人間本位のあり方から脱却し、世界救世教に関わるすべての人が、有史以来初めて、『メシヤの御名』の真実が地上に示される神様のみ業の中に置いていただいていることを、心して受け止めなければならないのではないかと思わせていただきました。ですから、私は、悔い改めるべきは、相手ではなくまず私自身であることを心に刻んで進んでまいりたいと存じます」と述べ、「夢と希望に満ち溢れた未来の創造に繋がる、『メシヤの御名』にある『全く新しい布教』に嬉々としてお仕えしてまいりましょう」
と呼びかけました。
次に、ビデオ「神様の子どもとなるために~教主様韓国ご巡教・真明様オーストラリアご出向」が上映され、教主様が今年の11月初めに韓国へご巡教され、韓国本部30周年記念信徒大会にご臨席された様子や、真明様が教主様のご名代としてオーストラリアへご出向され、「おひかり」を親授されたり、また、信徒へ明主様の御心をお話しされた様子などが紹介されました。
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続いて真明様が登壇され、
「明主様が最終的にお示しになった『メシヤとして新しく生まれること』、これが、一体私たちにとって何を意味するのか、ということを、教主様はずっと私たちにお説きくださっていると思います」
「私たちは、このメシヤという本当に素晴らしいものをお持ちなのは、明主様だけだと思ってきたわけです。素晴らしい世界は、明主様の中だけにあると思ってきたわけです。だけどそれを、教主様は、そうではないんだと。〝あなた方一人ひとりの中にも、その、最も素晴らしい世界があるんですよ〟とおっしゃってくださっている。目に見える聖地とか、人間世界で考える幸せを遥かに超えた、私たちにとっての最高の幸せ、本当の幸せが、あなた方の中にもあるんだよ、とおっしゃってくださっている」
「ですからそう考えますと、明主様は今、本当に、〝時が来た〟と。〝時が来たんだ〟とおっしゃっていると思います。明主様の本当の願い、本当の救いが、いよいよこれからスタートするその時が来て、今その岐路に立たされている私たちであると」
「だから今、教主様が、あなた方一人ひとりの中に素晴らしい世界があるんだ、メシヤの御名があるんだ、とご教導くださっていることは、人類にとって、大変なことだと思います。そういう大変な、また、素晴らしい時代に立たされているのが今の私たちだと思います」
「本日は、明主様の御生誕をお祝いする日ですよね。では、その明主様というのは一体どういうお方なのかと。それは、本当に、人類はこうあらねばならない、人類とはこういうものなんだ、人類の本当の幸せとは何か、ということを御身(おんみ)をもって成し遂げられたお方であると、そういうことですよね。
ですから、その明主様が地上にお生まれになったこの日は、本当に人類にとって大変意義深いものだと私は思います。そのおめでたい日を、こうして皆様とこのように盛大にお祝いしているということが、本当にこれ以上のない幸せです」
「今年は、本当に色々なことがありましたけれども、皆様と共に歩ませていただいて、私はこれ以上ない喜びを感じております。そしてまた来年も、教主様と共に、皆様と共に、明主様の救い、明主様の喜びが、成し遂げられていくみ業に、精一杯お仕えさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします」
と情熱をもって語られました。
そして、教主様がご登壇。はじめに、
「私どもはそれぞれ、この世での誕生日を持たされていますが、私どもは、何のためにこの世に生まれてきたのでしょう。どのようなものになるために生まれてきたのでしょう。畏れ多いことですが、私どもは、新しく生まれ、神様の子供・メシヤとなるために生まれてきたのです。死んだ者となるために生まれてきたのでは、決してありません。なぜならば、私どもの本当の親であり、創造主であられる神様は、地上に送り出した私どもを、再び天国に迎え入れ、ご自身と思いを通わせることのできる子供として新しく生まれさせ、その天国に永遠に住まわせることを心から願って、創造のみ業をなさっているからです。明主様は、この神様の願いにお応えになり、そのみ業にお仕えになりました。そして、明主様ご自身の中で成された神様のみ業を、私どもにお示しくださいました」
と述べられました。
続いて、明主様が昭和29年(1954年)6月5日に「ずいぶん若くなってるよ私の方は……メシヤ降誕と言ってね、メシヤが生まれたわけです。言葉だけでなく事実がそうなんですよ。私も驚いたんです。生まれ変わるというんじゃないですね。新しく生まれるわけですね」と語られたことについて触れ、
「事実や奇蹟によって私どもを目覚めさせようとしておられた明主様が、このように強調して述べておられるということは、私どもに対し、このことは、決して架空のことではなく、紛れもない事実として受けとめてほしい、そして、このみ業をぜひ受け継いでほしい、と強く願っておられたからだと思います」
と述べられました。
そして、
「このメシヤとして新しく生まれるというみ業について、私どもは今まで、明主様お一人だけしか成し遂げることのできないみ業であると、何の疑いもなく信じ込んでまいりました。
果たしてそうなのでしょうか。断じてそうではありません」
と明言されました。
さらに、御生誕祭の3首目の御歌「数ならぬ身にしあれども御業(おんわざ)の端になりとも加へさせたまへ」に触れ、
「明主様ご自身が『数ならぬ身』と仰って、祈りを捧げてくださっています。
私どもは、自らの本当のふるさとを忘れ、神様に数えられないような者でありました。しかし、私どもは今、明主様に導かれ、自らが新しく生まれ、神様の子供として数えられる者にならせていただくという望みを抱(いだ)くことができます。そうした望みをもって、私どもは、明主様を先頭に、すべてを全く新しいものに造り替えるという、未来を創造する主神のみ業に、ほんの少しでもお役に立てるよう、倦(う)まず弛(たゆ)まず、お仕えさせていただきましょう」と力強く語られ、お言葉を締めくくられました。
最後に、参拝者一同でコーラス隊に合わせて「偉大なる御光」と教主様が作詞された「家路」を斉唱。教主様・まゆみ奥様・真明様がご退場される際には、多くの信徒が握手を求めて長蛇の列ができ、お三方は、一時間以上にわたって握手に応じ、親しく声をかけられるなど、盛大な雰囲気のうちに御生誕祭は幕を閉じました。