於:マイアミ・USA

 

皆様、おはようございます。お元気ですか?

まずは、温かい歓迎の言葉を述べてくださったサントス教会長にお礼を申し上げたいと思います。サントス先生は、私たちに対して感謝してくださいましたが、感謝すべきなのはこちらのほうである、と私は思っています。サントス先生が、明主様の真(しん)のご神業を守るため、教主様のために立ち上がってくださらなければ、本日という日はあり得ませんでした。サントス先生、本当にありがとうございます。

アメリカの専従者の皆様にもお礼の気持ちをお伝えしたいと思います。サントス先生はもちろん、フェリペさん、イゴルさん、マルシアさん、ありがとうございます。また、専従者の方々だけではなく、専従者の奥様方、ありがとうございます。カチアさん、マリアナさん、マキコさん。数日前アメリカに到着し、それ以来奥様方ともご一緒する機会が多々ありましたが、その中で、奥様方の手助けとサポートがなければ、アメリカでのご神業は進んでいかないことをはっきりと感じさせていただきました。ですので、専従者の方々はもちろんですが、特に、専従者の奥様方に感謝と敬意の気持ちを捧げさせていただきたいと思います。ありがとうございます。

そして、アメリカの信徒の皆様、本当にありがとうございます。昨年は、皆様にとって、大変な一年であったと伺っております。根も葉もないうわさ話を広められ、一部の信徒も去っていきました。精神的にも苦しかったと思いますが、それでも皆様は敢然(かんぜん)と立ち上がられました。この新しい信仰の道を、教主様と共に歩むことを決心されました。教主様が、明主様の真(しん)の願いを伝えてくださっていると信じられました。アメリカの信徒の皆様、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございます

 

私は、このようにお話しさせていただく機会がある時には、必ず、教主様のお言葉をお受けして自分が感じていることなどを皆様と分かち合わせていただいております。本日は特に、教主様が常に私たちにご教導くださっております、「神様は私たちの中で生きていらっしゃる」ということにつき、少しお話しさせていただきたいと思います。

「神様は私たちの中で生きていらっしゃる」。これは、英語ではたったの4語です(God lives within us.)。とても短いメッセージです。そして、一見単純なことのように思うかもしれません。しかし私は、このメッセージの奥には、とても大きなものがあると思います。世界を変えることのできるメッセージである、とすら思っています。私個人のことで言えば、このご教導のおかげで、私の生き方は全く別のものとなりました。

私たちは、創造主であられる神様は、どこか上のほうにいらっしゃって、私たち創造された人間は、下のほうにいる、という図式を作り上げてきたと思います。神と人とは離れた存在であると思い込んできたと思います。そして、神様とは別な存在である、創造された人間の使命というのは、神様に祈り、お仕えし、良い行いをし、善徳を積んでいくことである、それが私たち人間の役目なんだと、そのように考えてきたと思います。

もちろんこれらは、大切なことです。しかし私たちは、そのようなことが大切であると思っているうちに、いつの間にか、「彼はこのような行いをしているので良くない人間である」とか「私は常に神様に心を向けているのであの人より良い人間である」とか「私のほうが良い行いをたくさんしているので、私はより優れた人間である」というような思いを抱くようになってしまったのではないでしょうか。

そのようにして、私たち自身を裁き、人を裁くようになってしまったのではないでしょうか。それだけではなく、私たちは、「私はこのような良い行いをし、これだけ献金をし、これだけ浄霊実践もし、これだけ多くの人を入信させたのに、なぜまだ身の回りに悪いことが起きるのだろうか。私は神様に愛されていないのだろうか。神様は私のことなど大切に思っていないのだろうか」ということまで思うようになってしまったのではないでしょうか。

私たちは、神様は上におられ、人間は下にいる、と思い込むことにより、神と人との間に、溝(みぞ)、ギャップを作り出してきたのではないでしょうか。そして私たちは、その溝を埋め、神様に近づく唯一の方法は、神様に祈り、良い行いをすることであると信じ込み、今日(こんにち)まで、ひたすらそれを積み重ねてきたように思います。しかし、その溝を埋めようとどれだけ努力をしても、それは叶わず、私たちは、行くあてもなくさまよってきたのではないでしょうか。私たちが探しに探し求めてきた、神と人との溝を埋める、そのジグソーパズルの最後のピース、最後の一コマ、それが、「メシヤの御名」であると私は信じています。

明主様は、このメシヤの御名を本当に大切にされました。ご自身の教団を「世界メシヤ教」と名付け、「メシヤ会館」を建てられ、ヘンデルの「メサイア」を愛聴され、そして、「メシヤとして新しく生まれる」とのご事蹟を残されました。つまり、明主様は、「メシヤの御名」と共にご神業をお進めになりました。それは同時に、神と人との溝(みぞ)が埋まり、神と人とが一体となって進められたご神業である、という意味でもあると思います。

明主様が、神様と一つになりご神業をお進めになることができたのは、この聖なる名前と共に歩むことの大切さを、ご存じであったからだと私は思います。だからこそ、ご自分の宗教団体そのものにメシヤという名前を付けられ、常にこの御名と一体となりながら、ご神業を進められたのではないでしょうか。

イエス・キリストについても触れないわけにはまいりません。イエスは、この地上でメシヤの御名を最初に受けた人物であり、また、その生涯は、メシヤの御名を体現したものであると言っても過言ではないと思います。イエスは十字架に上がり、人類の罪を贖(あがな)い、メシヤの御名によって、神と人との溝を埋めました。イエスは、神と人との溝を埋めた、先駆けであったと思います。

しかし、私たち人類は、イエスのメッセージを、神と人とは一つになれるというメッセージを、継承することができませんでした。キリスト教の方々は、メシヤの御名に込められた真(しん)のメッセージを、受け継ぐことができなかったのではないでしょうか。

そして、キリスト教においても、私たち明主様の信徒と同じような道を歩んできてしまったのではないかと私は思います。いくら献金したのか、毎週日曜日にちゃんと教会に参拝しているのか、どれだけ悔い改めたのか、という、そのような道に入り込んでしまっていたのではないでしょうか。

イエス・キリストによって人類の罪が贖われ、神と人とが一つになれる道が開(ひら)けたのにもかかわらず、私たち人類は、変わらず、神と人とは別々な存在であるとして、今日(こんにち)まで来てしまったのではないでしょうか。

だからこそ、イエスから二千年後、神様は、明主様をこの地上に送り出さなければならなかったのではないでしょうか。神様は、明主様を通し、私たちに対し、「あなた方はメシヤの御名を忘れたのか。あなた方は私と一つになれるではないか。二千年前に教えてあげたではないか。思い出しなさい」とおっしゃってくださっているのです。明主様は、私たちを目覚めさせようとしておられるのです。

明主様は、神様がご自分の中にいらっしゃると確信される中で、ご浄霊をされ、自然農法をされ、芸術活動をされました。明主様こそ、「神様は私たちの中で生きていらっしゃる」という神の教えを実践されたお方ではないでしょうか。

私たちは、明主様のことを、神様のようなご存在だと思っておりますよね。その明主様が、ご自分で実際にされていたご浄霊や自然農法やいけばなのような芸術活動を、私たちにもすることを許してくださっている。これはなぜでしょうか。

私は、明主様が、「私の中に神様がいらっしゃるように、あなた方の中にも神様は生きていらっしゃるのだよ。神様の魂があるのだよ」ということを私たちに気づかせたいから、このような素晴らしいことを私たちも行うことをお許しくださっているのではないか、と思うのです。

しかしながら、このようなメッセージを明主様が残してくださっていたのに、私たちは、いつの間にか明主様のみ心から離れ、メシヤの御名を避けるようになってしまいました。そして気が付いたら、浄霊、献金、お導きをどれだけしているか、ということのみに心が向いてしまっていたのではないでしょうか。

せっかく明主様が愛をもって、「あなた方は神様と一つになれるのだ」と伝えてくださったにもかかわらず、結局私たち人類は、また神様から離れ、メシヤの御名が無いまま、神と人との溝を埋める唯一の御名が無いまま、さまざまな行いをするようになってしまっていたのではないでしょうか。

だからこそ、今、私たちには、教主様が必要なのです。明主様の真(しん)のみ心をお受けになり、教主様は今、私たちに問いかけてくださっていると思います。「皆様は、明主様が本当にお伝えになりたかったことを覚えていますか?」と。それはなんだったのでしょうか。

良い行いをし、それを誇ったり、あるいはできなかったからといって卑下(ひげ)したり、あるいは人を裁いたり、そのような人生を歩むために私たちはこの世にいるのでしょうか。私はそうは思いません。

教主様は今、「神様はあなた方の中に生きていらっしゃるではありませんか。メシヤの御名は本当に大切なのです。あなた方は天国に帰ることができるのです」ということをお説きくださっています。天国に帰るということは、すなわち、神様と一つになるということです。

メシヤの御名にあって天国に帰り、神様と一つになって初めて、私たちは、ご浄霊、自然農法、芸術活動、その他さまざまな神様のみ業を本当の意味で行うことができるのです。ですから、教主様は、明主様が私たちにお伝えになりたかった真実についてお導きくださっているお方であると、私は固く信じています。

皆様。皆様は、私たちは小さなグループであると思うかもしれません。しかし私たちは、人類の歴史の中の大転換の時に今、生きているのです。神様のみ旨は、最初イエス・キリストを通して伝えられましたが、それは成し遂げられなかった。その後、明主様を通して伝えられたが、私たちは、危うくそのメッセージを忘れ去ってしまうところだった。そして今、教主様を通して、神様のみ旨、イエスを通して、また、明主様を通して神様が人類にお伝えになりたかった神様の真(しん)のみ旨をお受けしているのです。そのメッセージをお受けして、そして継承していくことが私たちに課せられた使命なのです。

アメリカも含め、一昨年、昨年の教団浄化によって、信徒の数が減ってしまった、という思いの方もいらっしゃるでしょう。しかし明主様は、私たちに対し、「十分である。私の思いを成し遂げるには十分過ぎるくらいである」とおっしゃっていると思います。

明主様は、「アメリカを救う」という御論文をお書きになりました。アメリカには、あらゆる宗教、人種、文化が存在していますよね。そのアメリカにおいて、もしほんの少しの方であっても神様の真実に目覚めることができれば、それは、アメリカを救うことにとどまらず、全世界が救われることにつながると私は信じています。

私は、今後の、アメリカでのご神業の進展具合を本当にワクワクする思いで楽しみにしております。明主様の真(しん)のご神業がこれからアメリカ、そして世界に広がっていく。その出発となる記念すべき日に、今、アメリカの地に立たせていただいていることを、幸運なことであると思っております。

ありがとうございました。

 

※英語スピーチからの日本語訳

 

印刷用PDF:20190421_春の大祭・アメリカ世界信徒大会_真明様ご挨拶

This post is also available in: English Português