於:マイアミ・USA
皆様、おはようございます。
本日は、春の大祭並びにアメリカ世界信徒大会おめでとうございます。
明主様を真に求めて、世界各地からこのマイアミにお集まりになった皆様に、親しくお会いできますことを大変嬉しく思っております。
さて、私たちは一体どこから来たのでしょうか。私たちの出発点はどこにあるのでしょうか。
主神は、唯一の神であられ、一切の創造主であられます。
主神は、創造をお始めになるにあたって、創造する世界である天国を用意されました。
主神は、その天国で私たちを生んでくださいました。
私たちの出発点は天国にあり、私たちの親は主神であります。
主神は、ご自身の天国から万物を創造され、私たちの自我意識をお造りになり、私たちを個々別々の意識ある存在にしてくださいました。
それは、私たち一人ひとりを再び天国に迎え入れ、ご自身の子供とされて、永遠の命を授け、共に住まわれるためです。
しかしながら、私たちは、この世にいる間に、自分の出発点である天国を忘れ、命と魂と意識を自分のもののようにし、自分の尺度で物事を判断し、自分の価値を高めるために生きてまいりました。
自分を相手より優ったものとし、傲慢で思い上がった姿になっていました。
このように、私たちは、神の御前(みまえ)に罪あるものとなり、人間同士互いに支配したり支配されたりし、いろいろな相克(そうこく)に悩み苦しみ、もはや人間の心がけや努力では解決できない姿となっておりました。
しかしながら、主神は、私たちを顧みてくださいました。
そして、主神のお導きにより、私たちは明主様に出会わせていただき、「夜昼転換」が成し遂げられたことを知ることができました。
主神は、私たちの罪を赦し、暗い闇の中にいた私たちを解放し、光り輝く天国に迎え入れてくださったのです。
それは、ひとえに、私たちをご自身の子供とするためです。
何という深い愛を、何という大きな恵みを、主神はお持ちなのでしょうか。この愛こそ、本当の親の愛なのではないでしょうか。
この主神の愛と恵みをできるだけ多くの人々と分かち合おうと、明主様は強く強く願っておられたと思います。
そのために、明主様は、私たちの出発点は天国であり、私たちの親が主神であることを思い出させてくださろうと、最大限の努力をされました。
個々別々の意識を持たされた一人ひとりが心を開いて、自分の中に存在する天国を思い出し、悔い改めて、主神の愛による赦しをお受けし、罪赦されたものとなって、天国に立ち返るようにと、心を尽くしてお説きくださいました。
そして、明主様がご昇天を前にして、最終的にお示しくださったことは、ご自身の中に「メシヤが生まれた」という事実であり、その意味は、生まれ変わるのではなく、「新しく生まれる」ことでありました。
明主様がこの地上で「メシヤが生まれた」と仰せになったということは、「霊主体従の法則」にありますように、主神は、私たちの出発点である天国において、メシヤと名付けた御霊を生んでくださっていたことを証明してくださったのではないでしょうか。
私たちは、天国でメシヤの御名を賜って生まれたからこそ、地上に生まれさせていただくことができたのです。
明主様は、私たちのために、私たちを代表して悔い改められ、罪の赦しをお受けになり、人は必ず死ぬという、今までの限りある命をお捧げになり、メシヤとしての新しい命、永遠の命に甦られました。
本日は、奇しくも、イエス・キリストの復活を祝う復活祭の日であります。
イエスは、十字架にかかり、全人類の罪を贖い、死人の中から甦り、復活し、キリスト、すなわち、メシヤとなられました。
明主様は、主神が明主様を地上にお遣わしになった御心と、イエスを地上にお遣わしになった御心とは一つであることを、私たちに気づかせてくださいました。
メシヤの御名は、ユダヤ教、キリスト教などの特定の宗教や宗派、また、特定の民族のためにあるのではないことを気づかせてくださいました。
誰もが主神の子供たるメシヤとして新しく生まれ、主神の永遠の命を授けていただくことができるのです。
天国を治め、地上を治めておられる主神が、権威をもってそのように定めておられたのです。
そのために、主神は今、一人ひとりの意識をお使いになって養い育ててくださっているのです。
私どもは、明主様を通して、私どもの真の親である主神の限りない愛と、天国で賜っていた福音を思い出させていただきました。
この「天国の福音」こそ、宗教、民族、言語などの違いを越えて、分かち合うことのできる真の救いであり、真の幸福であり、真の喜びではないでしょうか。
私は、明主様に感謝しつつ、この全く新しい救いのみ業に、明主様を先頭に、皆様と共にお仕えしてまいりたいと思っております。
そして、すべてを主神の栄光と権威と恵みの現れとして認め、メシヤの御名にあって主神に帰させていただきます。
ありがとうございました。