御歌
万人に神智を与へ物の理を明かすメシヤの大いなる業
創造と破壊の神律まざまざと世人の眼に映る時来む
大いなる希望を抱きコツコツと励む人こそ神愛でまさむ
聖言
宗教文明時代 (昭和二十六年八月十五日)
現在徹頭徹尾救世済民の本義をもって進みつつあるが、最後の目標は新しい文明の創造であって、新文明とは分かりやすくいえば、宗教を土台とした精神文明で、つまり物質文明に対する宗教文明の大飛躍である。不幸を生んでいる物質文明を、幸福を生む宗教文明に置き換えることである。進歩した物質文明を最高度に利用するところの、力ある宗教を押し樹(た)てることである。悪の文明を善の文明に代えてしまうのである。これが成功の暁、この世界は真善美完(まった)き黄金時代となり、想像もつかないほどの、天国的世界が出現するのである。とはいうもののそれが容易な業ではない。というのは長い間人類が心に描いていた理想ではあったが、その実行者が現れなかったのである。それは時期未だ至らないためであるが喜ぶべしいよいよ時期到来、私のような神から偉大なる力を授けられたところの人間が生まれたことである。したがってこのことが分かったなら、天国出現の絶対可能であることを、信じないわけにはゆかないであろう。私はあえて自分の偉さを宣伝する考えは毫もないが、ただ私という者の実体を知らせればいいので、それによって信ずる人が増えれば増えるだけ神の大愛が拡充され救われる人が多数となるからである。
以上によってみても悪の世界は没落の前夜であり、善の世界の黎明であることは、一点の疑いない事実である。かくのごとき世界の大転換は、何万年以前より神はすでに準備され給うたので、いわば歴史的プログラムである。すなわち、キリストの曰(い)った「天国は近づけり」の予言も「信ぜよさらば救われん」の警告も、このことでなくて何であろう。としたらこの文こそ、天国の福音と言わずして何ぞやであろう。
『天国の礎』宗教 上
*祭典用に抜粋しております。