於:本部ご神前
 
 
 皆様、新穀感謝祭、おめでとうございます。
 晩秋を迎え、朝夕の冷え込みに冬の足音を感じる頃となりました。
 
 只今は、祭儀を司る教主様の篤いお祈りに包まれて、新穀感謝祭を厳粛に執り行わせていただけましたこと、主神と、主神と共におられる明主様に、心より感謝申し上げたいと存じます。
 
 はじめに、教主様におかれましては、先般1029日から、まゆみ奥様、そして、教主様の後継者であられる真明様と共に、ヨーロッパにご巡教くださり、ポルトガルとドイツにおいて、「祖霊大祭並びに世界信徒大会」にご出座賜りました。
 そして、ヨーロッパご巡教からご帰国後も、本部における入信式や私どもをお導きくださるご面会など、お休みになる時間もなく、先月後半には東京と山梨にご巡教くださいました。
 このように、教主様には、ご神務極めてご多端の中、常に私どもすべての信徒をお心にかけてくださり、明主様の真(まこと)の救いについてご教導くださっていますこと、皆様と共に心から御礼申し上げたいと存じます。
 こうした各地におけるご巡教の様子につきましては、真善美12月号において詳細に報道されます。また、「教主様ヨーロッパご巡教」の様子につきましては、今月23日の御生誕祭において上映されますビデオの中で、詳しく取り上げられると伺っております。皆様とご一緒に楽しみにさせていただきたいと思います。
 
 先ほどは、全国の信徒の皆様を代表して、
 (午前)北陸関西教区富山・石川布教区富山教会の石本孝平さんより、
 (午後)北陸関西教区大阪布教区堺教会の千村末子さんより、
 教主様のご教導を通していただかれた、大切な気づきと喜びをご奉告いただきました。
 このご奉告は、神様から私ども一人ひとりにいただいたみ恵みであると受け止め、私も思いを共にして神様にご奉告させていただきました。ありがとうございました。
 
 さて、本日私どもは、新穀感謝祭を執り行わせていただきました。
 今年は、大きな台風や豪雨が頻繁に到来し、農家の皆様にとりましてもご苦労の多い一年だったと思いますが、ご神前には、全国の皆様から献上された御初穂が堆(うずたか)くお供えされています。
 私は、長い間、新穀感謝祭とは、私どもの命の糧となる御初穂を、感謝を込めてお捧げするみ祭りであると認識しておりました。
 しかしながら、教主様は、本日奏上された「祝詞」を通して、新穀感謝祭の本当の意味について、そして、〝本当の命とは何か〟について、私の心を大きく開いてくださいました。
 私は、教主様のご教導を通して、自らのうちにメシヤと名付けられた真(まこと)に尊い主神の御霊が、厳然と存在していることに目覚めさせていただきました。
 そして、主神の永遠の命を自らのうちに賜っているからこその命であることに気づかせていただきました。
 また、自らの思い、意識についても、主神が、私どもを天国に迎え入れ、子供としてくださるために授けてくださっている大切な思い、意識であることを知るものとしていただきました。
 私は、こうしたご教導を通して、私どもにとりまして本当の命の糧とは、自らのうちに厳然と存在しておられる主神とそのみ旨であることに目覚めさせていただきました。
 ですから、私は本日、主神に対しまして、本年も神様の子供として新しく生まれるための真(まこと)に尊い養いを賜りましたことへの感謝を、自らをお供えさせていただく思いを御初穂料に込めて、明主様と共にあるメシヤの御名にあって、捧げさせていただきました。
 このようにして、私は、本当の生みの親、育ての親であられる主神の親心に気づくことなく、人間本位に生きてきた自らの罪深さの一端と、主神の計り知れない赦しの一端に、本年も教主様によって、触れさせていただけました。
 誠にありがたく、畏れ多いことであると存じます。
 私は、今なぜ世界救世教のすべての信徒が、教主様のご教導に与(あずか)らなければならないのかの極めて大切な意味が、ここに存在しているものと確信させていただきました。
 
 私どもは、今年8月に、教主様ご出座のもと祖霊大祭をお許しいただきました。その後、10月には、教主様のもとで「在日ブラジル人信徒祖霊大祭」が執り行われ、さらに、この度の「教主様ヨーロッパご巡教」におきましても、ポルトガルとドイツにおいて祖霊大祭が執り行われました。
 そうした中で、私は、神様が〝本当の命とは何か〟について、私どもの心を大きく開いてくださっているのではないかと思わせていただいております。
 私は、明主様が、「万人を救ふといふは永遠の生命(いのち)の道を諭(おし)ゆるにあり」という御歌を授けてくださっていたにもかかわらず、永遠の命について全く無知でありました。
 教主様は、先月、真善美11月号においてご発表くださいましたお歌の最後に、「滅びさる命に生くるか永遠(えいえん)の命に生くるか今定むべし」とお詠みくださっています。
 私は、今という時に、主神が、明主様のみ心を現界にて顕現なさるる教主様を通して、私自身に〝今定むべし〟と仰せのように受け止めさせていただきました。
 ですから、私は、教主様のもと、永遠の命に生きることを今、定めさせていただきます。
 
 私どもは、この度発足した新体制の中、教主様のもとに置いていただき、明主様が創立された「世界救世(メシヤ)教」開教のみ心をお受けし、「聖旨」の精神を胸に、夢と希望に満ち満ちたご神業奉仕の道を歩み始めました。
 そして、新体制発足直後の秋季大祭では、「神さまの子どもとなるために~新しく生まれる~」のビデオを拝見させていただきました。
 私は、このビデオを通して大きな感動が心に湧き起こるとともに、ビデオの中で語られている全人類とは、他ならぬ自分自身のことなのだと強く思わせていただきました。
 私自身のこれまでの人生が、ビデオに描かれていた人類の歴史の縮図であるかのような思いを持たせていただきました。
 そして、主神のみ旨、イエスのみ心、そして、明主様のみ心を、自分自身の中にお受けしていることを強く思わせていただき、涙があふれてまいりました。
 ビデオの中で、次のように語りかけてくださる場面がありました。
 「全人類が、神様の子どもとして新しく生まれ、メシヤの御名にあって兄弟姉妹となること、これこそが、神様が、イエスが、そして明主様が願っておられることなのではないでしょうか。これが、宗教も、国境も、人種も、あらゆるものを超えることのできる、真(まこと)の救いの福音なのではないでしょうか。私たちにとっての救いであり、幸せなのではないでしょうか」
 私は、この言葉を、自らの心の中心に真っ直ぐにお受けさせていただきます。
 そして、私は、教主様が、明主様の真(まこと)の救いのメッセージとしてお出しくださったリーフレット「神様の子どもとなるために」を携えて、全人類の先駆けの御用を賜った感謝と喜びを胸に、全国の皆様と共に、この本当の天国の福音をお伝えしてまいりたいと存じます。
 
 話は変わりますが、本日は、全国の皆様に嬉しいご案内をさせていただきます。
 今、教主様は、まゆみ奥様、真明様と共に、世界中の信徒が明主様の真(まこと)の救いの道に誘われるべく、世界布教の先頭にお立ちくださっています。
 来年202011月には、教主様が、南米のボリビアにご巡教くださる予定です。
 こうした中、来年329日には、オーストラリアのシドニーにおいて、「真明様と共に オーストラリア秋のみ祭り並びに世界青年大会」が開催されることとなりました。
 この大会には、オーストラリア国内のみならず、世界各地から多くの信徒の参加が予定されています。日本からも多くの方々にご参加いただきたいと願い、参加者を募集させていただきます。参加を希望される皆様は、各教会へお問い合わせください。
 私どもは、教主様のもとにある世界中のすべての信徒の皆様と共に、「聖旨」の精神を真っ直ぐにお受けし、神様の子供たるメシヤとして新しく生まれる道を、大いなる喜びと希望をもって力強く歩ませていただきたいと存じます。
 
 最後に、今月23日には、教主様のご出座を仰ぎ、ツインメッセ静岡において、御生誕祭が執り行われます。
 全国の信徒の皆様にお目にかかれますことを楽しみにいたしております。
 ありがとうございました。

印刷用PDF:20191201_新穀感謝祭_成井理事長挨拶