御歌
世に勝てるメシヤの君ははればれと神の都に入(い)らす時来(き)ぬ
キリストの宣(の)らせ給ひし天国の福音吾は伝へむとすも
人々よ吾を信ぜよ信ずれば無限の幸を豊に恵まむ
聖言
天国予言の具体化 昭和二十五年三月二十日
今日(こんにち)聖書を通覧してみるとき最も重要である点は「最後の審判」と「天国は近づけり」と「キリストの再臨」の三つであろう。これを検討するとき右の中(うち)最後の審判は神が行うのであり、キリストの再臨は、これは天の時至って表れることで説明の要はないが、ただ天国のみは人間の力で建設するのである。とすればこれはいつの日か誰かが設計者となり建設の実(じつ)を挙げなければならないのは勿論である。
右のごとくでありとすれば、その時であるが、吾らの見解によれば時はいまであり、そうして建設者は本教であることである。その具体化はすでに始まっている。見よその模型を、目下建造しつつあることは本紙に再三発表した通りである。
右のごとく、本教が地上天国を造ることによって、キリストの予言はここに的中するのである、といっても別段誇ろうとするのではない。何となれば聖書の予言も、本教がそれを具体化することも、神エホバが人類愛の御(み)心によって理想世界の建設のため、時に応じて選ばれたる人間を、自由自在に駆使せらるるからである。
右の意味において、現在行いつつある吾らの事業は、すでに二千年前聖(せい)キリストによって予言せられており、その予言実行のための使命を課せられた一員としての吾らと思うのである。
『地上天国』十四号