皆様、あけましておめでとうございます。
 誠に畏れ多いことではありますが、創造の主(しゅ)なる唯一の神・主神は、限りない愛と恵みという権威をもって、全人類をメシヤという唯一の御名に結び、ご自身の子とするという創造のみ業を、私ども一人ひとりの中で成し遂げておられます。
 私どもは、メシヤとして新しくお生まれになった明主様に倣うものとして、赦され、生きたものとされ、永続的な養いを賜る中で、本日、新年祭を迎えることができました。
 この輝かしい年の始めに、私ども一同、大いなる希望をもって、主神と共におられる明主様に対し、〝明主様、あけましておめでとうございます〟と、新年のご挨拶をさせていただきましょう。
 〝明主様、あけましておめでとうございます〟

昨年の御生誕祭の折に申し上げましたように、私は、成井理事長より、世界救世教主之光教団理事会の意向として、全人類を真(まこと)の救いに導こうとされる明主様のみ心にお応えするために、本年二月四日の立春を期して、教団の法人名は「世界救世教主之光教団」としたままで、宗教活動を「世界救世教主之光教団」ではなく、「世界メシア教」の名によって進めていかれたい旨のお申し出をお受けいたしました。
 そのお申し出を私は、明主様にご奉告申し上げ、このお名前を使わせていただくお許しをいただいて、承認させていただきました。
 奇しくも、本年二月四日の立春は、明主様が「世界救世(メシヤ)教」の開教を宣言されてより、丁度七十年目の立春に当たります。
 私は、この節目の立春を期して、皆様と共に、ようやく明主様のみ心に真にお応えするための本格的なスタートを切ることができますことを、大変嬉しく思っております。
 主神は、私どもの魂の親である神をないがしろにしていた私どもを赦し、その頑(かたく)なな心を開いてくださり、私どもの中に、メシヤという唯一の御名の教会を打ち建ててくださいました。
 そして、私どもを、その唯一の教会に結ばれた、み手足の教会として用いてくださり、真(まこと)の救いを成し遂げるために、私ども一人ひとりの心と思いをお使いくださっています。
 私は、私どもを今日まで忍耐強く見守り、育て、導いてくださり、「世界メシア教」の名をもって活動を開始することを許してくださった主神と、主神と共におられる明主様に対し、皆様と共に感謝申し上げたいと思います。

明主様は、ご自身が開教された教団を世界救世(メシヤ)教と名付けられ、教団名に「世界」という名を冠されました。
 このことについて、明主様は、その「開教の辞」の中で、「時期切迫のためどうしても一大飛躍によって全人類を救わなければならない、とすれば世界的に拡充する必要がある、世界救世(メシヤ)教の名による所以(ゆえん)である」と述べておられます。
 私は、当初、世界救世(メシヤ)教の「世界」という意味は、この地球上の多くの国々という意味での世界と思っておりました。
 しかしながら、その後、明主様が教団名に世界という名を冠されたのは、それだけの意味ではないと思わせていただきました。
 明主様は、御歌に「三界万霊メシヤの出でて喜びの声なき声は世に響くなり」、また、「我(わが)蔵(かく)すメシヤの力表せば大千世界は打ち震ふらむ」とお詠みになりました。
 主神の救いのみ業は、創造された世界、すなわち、地上と言われる、目に見える現象の世界だけで行われているのではありません。
 明主様が「三界万霊」、あるいは、「大千世界」「三千世界」と仰るように、創造されていない世界、すなわち、目に見えない霊の世界においても行われています。
 また、過去、現在、未来にわたっての救いであります。
 「世界救世(メシヤ)教」を開教された明主様にとっての世界とは、そうしたすべてを包含する世界だったのではないでしょうか。
 私どもの魂は、メシヤと名付けられた魂なのですから、主神は今、目に見えない世界も、目に見える世界も、過去現在未来も、そのすべてを包含した世界をメシヤの御名に結び、その隔てない救いを私どもの中で成し遂げておられる、と私は信じております。
 本日の御讃歌の三首目は、「抜きも差しもならぬ此世にメシヤ教出でずば未来は如何になるらむ」という御歌であります。
 未来のため、未来の子供たちや人類のためにも、主神は、世界メシア教を必要としておられるのです。
 私どもは、明主様と共に、過去現在未来を含め、すべてを例外なく世界メシア教というメシヤの御名の教会に迎え入れ、すべてを新しきものに造り替えるという救いのみ業に、今まで以上に私どもを用いてくださろうとしておられる主神に、心からなる感謝を捧げさせていただきましょう。
 ありがとうございました。

 

印刷用PDF:2020.1.1 教主様 新年お言葉

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