御歌
神を力に誠の杖もて進む身は世に怖(おそる)るものなきを知りけり
如何ならむ悩みに遇(あ)ふも躊らはじ誠一つに進みゆく身は
信徒の誠心に迸(ほとば)しる声ぞ世界の動かざらめや
聖言
言霊(ことたま)について 昭和二十五年
彼(か)の聖書に、「太初(はじめ)に言葉あり、万物これによって作らる」ということがあるが、これは言霊(ことたま)の活動をいったものである。* 言霊はその根本に偉力を発揮せしむべき力がなくては、何の意義をなさない。しかも力といっても、それに善悪の区別がある。即ち悪の言霊は罪を構成し、善の言霊は、徳を構成する以上、人間は善の言霊を使うべく努力すべきである。善の言霊とは、勿論誠が根本であり、誠は神からであるから、どうしても神を認めなければならない。とすれば、信仰者でなければ、真(しん)の誠は発揮出来ないから、言霊と雖(いえど)も善的力(ちから)が現われるはずがないのである。
*祭典用に抜粋しております。