去る229日、ブラジル世界メシア教のナガエ理事長より、教主様に、ブラジルの月次祭や本部および各家庭での朝夕拝において、「主の祈り」(下部参照)の奉唱をお許しいただきたい旨のお伺いがありました。
 「主の祈り」とは、イエス・キリストが、祈る時はこのように祈りなさいとして弟子たちに直接伝えたとされている、キリスト教徒にとって最も大切かつ神聖なお祈りの一つで、新約聖書「マタイによる福音書」と「ルカによる福音書」に記されており、現在、細かい文言の差はありますが、カトリック、プロテスタント他、キリスト教すべての教派の礼拝で唱えられています。
 ブラジルをはじめとするキリスト教圏の国々では、長年、天津祝詞とともに「主の祈り」を奉唱していましたが、多くの国において、いつの間にか行わないようになりました。
 しかしこのたび、ブラジルメシア教の理事会は、教主様によって初めて明らかにされた、〝メシア教はキリスト教と呼応して人類救済を進める〟という明主様のみ心をどこまでも尊びたいとの思いから、理事会として、「主の祈り」を祭典および朝夕拝でお上げさせていただきたい旨、教主様にお伺いすることを決定しました。
 教主様からご許可いただいた翌日の31日から式次第に加わり、「天津祝詞奏上」「主の祈り奉唱」「御神影拝礼」の順で参拝を執り行っています。
 また、ブラジルにおいては、現在、新型コロナウイルスの影響から外出禁止令が出ていますが(43日時点)、ブラジルメシア教の信徒は、各家庭において、一日4回(8121822時)、「主の祈り」と「祈りの言葉」をお唱えする取り組みをしています。
 アンゴラでも教会を閉鎖しているため、毎日午前9時、「天津祝詞奏上、主の祈り奉唱、御神影拝礼、聖旨および祈りの言葉唱和」の参拝を行っています(御神体未奉斎の家庭においては、同時刻に「聖旨」と「祈りの言葉」唱和)。
 ブラジルでの「主の祈り」奉唱復活を知った世界メシア教につながる海外教会の多くも、〝私たちもさせていただきたい〟との思いになり、現在、以前から「主の祈り」を奉唱していたアフリカ諸国やボリビアなどの国々と合わせ、世界約30か国で「主の祈り」を奉唱しています。

 

「主の祈り」を奉唱している国々:ブラジル、コロンビア、ボリビア、ペルー、コスタリカ、アルゼンチン、アンゴラ、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、モザンビーク、サントメ・プリンシペ、ナイジェリア、ガーナ、シエラレオネ、リベリア、ザンビア、南アフリカ、アメリカ、カナダ、ポルトガル、ドイツ、イギリス、フランス、スペイン、ギリシャ、オーストラリア、フィリピン、ニュージーランド

 

主の祈り

天にいますわれらの父よ、
御名があがめられますように。
御国がきますように。
みこころが天に行われるとおり、
地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの食物を、
きょうもお与えください。
わたしたちに負債のある者をゆるしましたように、
わたしたちの負債をもおゆるしください。
わたしたちを試みに会わせないで、
悪しき者からお救いください。

  

「マタイによる福音書」第6913

 

出典:『口語訳聖書 1954/1955年改訳』(⽇本聖書協会)

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