明主様の四男であられる故岡田六合大様の奥様で、世界救世教宗家の岡田孝江様の教団葬が8月30日、世界メシア教本部で厳粛に執り行われました。仲泊管長が葬儀委員長を務め、教主様をはじめ、ご遺族、宗家のまゆみ奥様と真明様がご参列。教団からは理事、教区長、本部職員が参列し、ご遺徳を偲びました。
孝江様は星がお好きだったことから、この日の祭壇には、孝江様の星座である射手座をカサブランカで表し、星空を思わせるように、ユリやダリア、トルコキキョウ、カスミソウなどの花が活けられました。
午後1時開式。灰色の衣冠束帯を身にまとった祭員が入座。初めに、誄詞(しぬび)を奏上。教主様に続き、仲泊葬儀委員長、成井理事長、ご遺族、まゆみ奥様、真明様、参列者を代表して白澤副理事長が玉串を奉呈されました。続いて一同で善言讃詞を奏上し、教主様がお詠みになった弔歌を奉唱しました。
次に、仲泊葬儀委員長が参列者への御礼の挨拶に立ち、孝江様がこのたびの教団浄化に際し、「今後とも、教主様と共に歩ませていただきたいと存じます。また、教主様からの認証を受けている正当な管長のもとにある世界救世教の宗家でありたいと、切に願っているところであります」との固いご意志を明らかにされたことに触れ、ありがたさで胸が熱くなったと述べました。そして、「私どもはこの悲しみを乗り越え、岡田孝江様のご遺志をしっかりと継がせていただき、明主様と共にあるメシアの御名にあって、明主様のみ心を現界にて顕現なさるる教主様と、どこまでも一つ心で歩ませていただきたいと存じます」と締めくくりました。
最後に、参列者全員が献花し、厳かなうちに式は終了しました。
この日の夕暮れは、空が青い光に染まるブルーモーメントと呼ばれる現象が起き、月の出と相まって、孝江様をお偲びするような幻想的な風景が見られました。
孝江様は、昭和13年12月21日、明主様の弟子として長年にわたり教団の重責を担った岩松栄先生の次女としてお生まれになりました。昭和35年3月13日に、六合大様とご結婚。昭和48年2月に華道山月流の総司に就任されるなど、教団の発展に尽力されました。
昭和50年6月30日には、宗家にご就位。六合大様をお支えになりながら、三代様、そして現在の岡田陽一教主様と心を一つにされ、宗家としてのお務めを果たしてこられました。
7月30日午後11時16分にご逝去。享年81。