天地が崩れても、できる
《明主様》
天地が崩れても出来る。邪魔しようと何しようと大光明世界は出来る。そして全世界は統一される。人類始って以来ない結構な事になる。それが何百年、何千年先の事ではない。…只今から世界は一歩々々そうなって行く。その時はすべてが非常に結構な事になる。皆が一生懸命になろうとなるまいと出来る。ただ一生懸命にならぬと置去りにされる。代りはいくらでもある。
(1935年11月11日「玉川郷秋季大祭御講話」)
噫、全人類待望の大光明世界、来るべくして来たり現るべくして顕る。之に依って万教は帰一され、人は本然に立ち還り、真理は行われ、善は栄え、悪は亡び、風水火の大三災、飢病戦の中三災、病貧争の小三災絶無の時代は来り、世界を打って一大家族的一丸となし、茲に初めて人類永遠の平和は確立され、歓喜幸福を享楽せらるべく、主神の最後の御目的たる大光明世界は完成さるるのである。
(1935年2月23日「全人類待望の炬光 大聖観音力の顕現 併而仏説の開扉」)
《教主様》
明主様は、昭和十年に、地上天国は「出来るんであります」「確かに出来るんであります」と言い切っていらっしゃいますよ。すごい自信ですよ。それは明主様の中にあるからですよ、そのご計画が。
御書でね、「天国在我心中」。天国は我が心の中にあると。「天国を造るんだ」とおっしゃりながら、同時に、「ある」とおっしゃっている。どういうことか。
それは、「地上天国建設」といっても結局は、自分の中に地上天国を実現できるようにしてあるよ、ということですよ。
明主様は、天国と地上が一つになって神様と共に住む、ということをご自身の中で成し遂げてくださったじゃないですか。これが「新しく生まれる」ということだと思うんですよね。
このことに気が付いたら、それはびっくりしますからね。だから私は、「全く新しい」と言わざるを得ないですよね。明主様には、やっと気が付いたかと言われちゃいますけれどもね、本当は。でも「やっと気が付いてよかったね」ときっとおっしゃってくださっているというふうに思うんですね。
だからその世界にもう導いてくださってるんですよ、我々もね。すでにその中にいるんです。
(2018年9月23日「教主様と思いを共にする中津川・東濃西信徒の集い」)
《真明様》
私は、「メシアの御名」に全人類を結んで、本当に幸せな世界を、地上天国と呼ばれる素晴らしい世界を、できるだけ多くの方々と共に造ってまいりたいと、それだけを考えております。
でもその素晴らしい世界というのは、本当はすでにあるんです。「メシア」という御名に結ばれた本当の理想世界は、天国にあるんです。そのことをもし我々が本当に信じることができれば、明主様は「病貧争絶無の世界」とおっしゃいましたけれども、それが一瞬にしてこの地上に現れることも不可能ではないんです。明主様は、ご自分が地上にいる間に世の中の病気を全部なくすんだ、ということをおっしゃいましたよね。そのような素晴らしい世界はすぐにできると。すぐにできる、とおっしゃったということは、もうその世界がご自分の中にあることを確信していらしたからですよ。「病貧争絶無の世界」という素晴らしい世界が存在していることをご存知だから、もし我々が本当に神様の御心に適うような存在になれば、霊主体従の法則によってその素晴らしい世界がこの地上に投影されて、一瞬にして世界が「病貧争絶無の世界」になる、変わる、地上天国が現れる、という確信が明主様にはおありだったから、すぐにできる、必ずできるというような表現をされたと思います。だから、地上天国も病貧争絶無の世界も夢物語ではないんです、これは。
(2018年10月7日「秋季大祭前日 理事・教区長他への真明様お話」)
「地上天国」。地上と天国。地上に居ながらにして天国に帰って、天国と一つになる。これが地上天国ですよね。というのは、喜びは天国にありますよね。だから地上のすべてのものを携えて、本当の幸せ、歓喜、平和がある天国に帰ることができれば、自分自身が地上天国のひな形になることができるんです。大変なことですよね。そうしたら今度は、その天国の喜びが、神様の喜びが、地上に映し出されてきますよ、絶対。だって霊主体従ですからね。体主霊従じゃないんですよ。この世界で、何とか目の前の人を幸せにしよう、幸せにしようと努力するだけでは、そこには永遠に到達できないんですよね。
だけど、そうじゃなくて、まず天国に帰って本当に霊が喜べば、霊は神様、明主様ですから、その霊が喜べば、体の世界、地上ですね、のほうもちゃんとそれに従って、平和な世界、幸せな世界、歓喜の世界が目の前に顕現されてきますよ、現れてきますよ、絶対に。
(2018年9月1日「フランクフルト教会お話」)
でもね、もうすでに、将来に来るべき幸せがあるんですよ、あなた方の中に。だって自分の中に天国があるんだから。そして幸せは天国にあるわけですから。だからそれが、あなた方の中にあるんですよ。あるんだけど実感がないのはなぜなのか、という問題があるだけなんですよ。そこに差が発生していますよね、天国という状況と天国的ではない状況というのが。でももし我々が天国人であるとするならば、この天国的でない状況を神様にお捧げして、天国と一つになると。そしたら神様が、「受け取ったよ」と、「もっとそれを素晴らしいものに造り替えてあげよう」とおっしゃってくださって、この地上を、本当に地上天国と呼ばれる素晴らしい世界に造っていただくことが可能になるじゃないですか。
(2018年12月4日「メルボルンでの真明様お話」)
『グローリー』No. 10, 2020/11月号掲載