〔明主様〕
光に背く者の滅びゆく姿余りに多くを見たり
耳を塞ぎ眼を閉じて真の声を聴くを欲せず
偶々耳に入れば逆らにとってたちまち反噛す
されどされど万霊を救い給う観世音菩薩の大慈大悲は
必ずや背く者も嘲る者も救いの御手をひろげ給い
霊光の御袖に抱かれ光明世界の門口を
いと安らかに潜らせて安養浄土に導き給わん
「巻頭言」『光明世界』2号 1935年3月4日
〔聖書〕
ある者はパウロの言うことを受けいれ、ある者は信じようともしなかった。互に意見が合わなくて、みんなの者が帰ろうとしていた時、パウロはひとこと述べて言った、「聖霊はよくも預言者イザヤによって、あなたがたの先祖に語ったものである。
『この民に行って言え、
あなたがたは聞くには聞くが、決して悟らない。
見るには見るが、決して認めない。
この民の心は鈍くなり、
その耳は聞えにくく、
その目は閉じている。
それは、彼らが目で見ず、
耳で聞かず、
心で悟らず、悔い改めて
いやされることがないためである』。
そこで、あなたがたは知っておくがよい。神のこの救の言葉は、異邦人に送られたのだ。彼らは、これに聞きしたがうであろう」。
「使徒行伝」第28章24節~28節
『グローリー』No. 12, 2021/1月号掲載
出典:『口語訳聖書 1954年/1955年改訳』(日本聖書協会)