〔明主様〕
恐ろしの劫火は遠近燃え初めぬやがて人の世焼き尽さんかも
審判の火の凄じさ天仰ぎ神に祈るも已に遅かり
天叫び地震雷轟かん最後の時の恐しき状
天震ひ地軸揺がむ時こそは神の力に頼る外なき
天砕け地は裂けぬらむ世の終り静かに見守る信徒のむれ
〔聖書〕
しかし、今の天と地とは、同じ御言によって保存され、不信仰な人々がさばかれ、滅ぼさるべき日に火で焼かれる時まで、そのまま保たれているのである。
愛する者たちよ。この一事を忘れてはならない。主にあっては、一日は千年のようであり、千年は一日のようである。ある人々がおそいと思っているように、主は約束の実行をおそくしておられるのではない。ただ、ひとりも滅びることがなく、すべての者が悔改めに至ることを望み、あなたがたに対してながく忍耐しておられるのである。しかし、主の日は盗人のように襲って来る。その日には、天は大音響をたてて消え去り、天体は焼けてくずれ、地とその上に造り出されたものも、みな焼きつくされるであろう。このように、これらはみなくずれ落ちていくものであるから、神の日の到来を熱心に待ち望んでいるあなたがたは、極力、きよく信心深い行いをしていなければならない。その日には、天は燃えくずれ、天体は焼けうせてしまう。しかし、わたしたちは、神の約束に従って、義の住む新しい天と新しい地とを待ち望んでいる。
愛する者たちよ。それだから、この日を待っているあなたがたは、しみもなくきずもなく、安らかな心で、神のみまえに出られるように励みなさい。
「ペテロの第二の手紙」第3章7~14節
教会誌『グローリー』No. 17, 2021/6月号掲載
出典:『口語訳聖書 1954年/1955年改訳』(日本聖書協会)