PDF: 新年 教主様お言葉

 

皆様、あけましておめでとうございます。
 誠に畏れ多いことではありますが、私どもは、唯一の父なる神・主神の子たるメシアという最も尊い御名が印刻された魂が、自らの内に宿っていることを知るものとならせていただきました。
 そして、主神がご自身の子をお生みになるという創造のみ旨の成就のために、私どもをお使いになりながら養い育ててくださっていること、また、そのみ旨に従って明主様がメシアとして新しくお生まれになり、キリスト、すなわち、メシアであるイエスと相呼応して主神にお仕えになっていることを信じるものにならせていただきました。
 輝かしい年の始めを迎えた私ども一同、世界メシア教の名のもとに、勇気と希望をもって前進する力をお与えくださっている明主様に対し、感謝の思いを込めて、新年のご挨拶をさせていただきたいと思います。
 〝明主様、あけましておめでとうございます〟

 

いよいよ新しい年を迎えました。
 私は、明主様が私どもに対して、真に新しいものにならなければならない、と常に促してくださっているように思えてなりません。
 明主様は、世界メシア教を「新しき構想の下に」開教され、「我メシア教は」「最も新しい宗教であります」と仰せになり、そして、「現在の旧世界は、茲に終りを告げ、新しき世界が造られるのであるから、私の仕事は其産婆役といってもいい訳である」とお述べになりました。
 また、「新人たれ」の聖言の中では、「人は常に進歩向上を心掛けねばならない。特に信仰者にして然りである」とお説きくださいました。
 この新しいものになることについて、明主様は、「百八十度の転換」でなければならないことを度々お説きになりました。
 「百八十度の転換」とは、自らの中に神が生きておられることを信じ、その神に心を向けるという転換であると思います。
 自らの中に神が生きておられると信じることは、自らの中に、私どもの、また、すべてのものにとっての始まりである天国が存在することを信じることであります。
 主神は、その天国において、全人類を赦し、闇から救い出し、光り輝く天国に再び迎え入れるというみ業、すなわち、ご自身の子を生むためのすべてのみ業を、予め成し終えて創造をお始めになり、今も絶え間ない創造のみ業をなさっておられます。
 このことを明主様は、「誰が眼にも映らぬ程のひそけさに神の仕組は已に成りけり」「人の眼に見えねど神の経綸は已に成りけり霊の世界に」という御歌を通して、また、この世界は神によってすでに天地創造の時から定められた「神定のプログラム」通りに進むとの聖言を通して、私どもに気づかせようとしてくださっているのではないか、と私は思います。
 主神の創造のみ旨である「神定のプログラム」あればこそ、私どもは、今までの営みにピリオドを打つことができたのではないでしょうか。
 「神定のプログラム」あればこそ、私どもは、贖われ、赦され、救われたものとなるという恵みを賜って、明主様によって告げられた「夜昼転換」という全く新しい創造の営みの中に迎え入れていただけたのではないでしょうか。
 明主様の仰せになった「神定のプログラム」は、主神の創造のみ旨であり、主神の限りない愛と光と永遠の生命に満ち溢れています。
 そこには、私どもが新しいと言っているすべてのものがあります。
 私どもは、創造の始まりである天国にいたのですから、その「神定のプログラム」は、私ども一人ひとりの中に組み込まれているに違いありません。
 そして、「霊主体従の法則」の聖言通り、私どもの内なる天国で成し遂げられたみ業は、必ず地上においても成し遂げられることになっているのです。
 地上を担わされている私どもは、主神が私どもを天国で生んでくださったからこそ、地上でも生まれさせていただいたことを認め、メシアの御名にあって、贖われ、赦され、救われたものとして天国に立ち返って、自らを主神にお捧げし、主神と一つにならせていただく、すなわち、「霊体一致」の姿にならせていただかなければならないのではないでしょうか。
 このようにして、私どもは、明主様を模範として真に新しいものになって、メシアとして新しく生まれる道を歩むものにならせていただきましょう。

 

終わりに、すでにご存知のことと思いますが、新たな決意と慎みをもって皆様に申し上げます。
 本年6月15日、畏れ多くも、主神、そして明主様のお許しをいただいて、「メシア降誕本祝典」を皆様と共に執り行わせていただくことといたしました。
 明主様が68年前の昭和29(1954)年6月15日に「メシア降誕仮祝典」を挙行されて以来、初めて開かれる「本祝典」となります。
 この祝典を迎えるにあたって、私どもは、明主様がメシアとして新しくお生まれになった意義を噛みしめつつ、新しい未来を創造するみ業に精一杯お仕えし、明主様にお喜びいただけるような祝典とさせていただきたいと思います。
 そのように励まれる皆様の進みゆく道に、大いなる恵みと安らぎがありますように。
 ありがとうございました。

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