PDF:秋季大祭_教主様お言葉

 

於:ホテルニューオータニ大阪(鳳凰)

 

本日は、「世界メシア教 秋季大祭」おめでとうございます。
 本日の祭典行事につきましては、ここ「ホテルニューオータニ大阪」の皆様より、格別のご理解とご協力、また、数々のご配慮をいただきまして、開催させていただくことができました。ここに、「ホテルニューオータニ大阪」の皆様に、厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございます。

 

皆様ご承知のことと思いますが、私の妻・まゆみは、本年2月に脳梗塞発症後、約7か月にわたる入院生活を終え、先月初めに退院いたしました。その、多くの信徒の皆様が妻のことを親身になって励ましてくださいました。また、成井理事長のご配慮のもと、職員の方々が献身的に手助けをしてくださいました。申すまでもなく、息子たちやその家族は全面的に支えてくれました。
 こうした多くの方々の励ましやお支えをいただいていたからこそ、妻は、突然直面した試練を乗り越え、リハビリに懸命に励み、常に皆様と共にという思いで、長い入院生活を送ることができたものと思います。まゆみ共々、皆様に心から感謝申し上げます。
 退院したとは言え、左半身には麻痺が残り、車椅子の生活をしております。そうした中で、皆様にお目にかかれます日を楽しみに、リハビリに意欲的に取り組んでいるところであります。

 

先程の成井理事長のご挨拶及び決意発表にありましたように、この度、3年に一度の役員改選が執り行われました。
 この度の改選は、世界メシア教として初めてのことであり、私は、その改選をお許しくださった心に感謝し、明主様を通して、そして、イエス・キリストを通して、神様にご奉告申し上げました。
 そして、メシアという最も尊い名にあって、謹んで承認及び認証をさせていただきました。
 この新しい体制は、神の創造の目的の成就のために、の救いのみを更に一層推し進めていく体制であります。
 すなわち、キリスト教と呼応して全人類を救う、と仰せになった明主様の願いにお応えするための体制であります。
 私は、この新しい体制のもとにある信徒の皆様と共に、進化成長させていただきながら、万物を甦らせ、全人類をご自身の子供とする、と定めておられる唯一の神にお仕えしてまいりたいと思っております。
 そして、そのことが世界メシア教の充実と発展に繋がっていくものと大いに期待しております。
 なお、この度の改選によって、川谷副理事長は理事のお立場を退き、退職されましたが、新たに相談役に就任されました。川谷相談役は、今日まで副理事長として、白澤副理事長と共に、どんなに厳しく困難な状況にあろうとも決して揺るがず、私と思いを共にして歩んでくださり、私の大きな支えとなってくださいました。また、その一途な信仰姿勢と溢れる情熱に大変勇気づけられました。今後は、相談役としてのお立場からの貴重なご助言、お力添えをいただきながら前進してまいりたいと思っております。
 また、この度、評議員の方々全員が女性となりましたことは、画期的なことであります。私は、私どもの歩みが女性の方々が心から喜べるものでなければならないと思っております。その意味で、女性の方々の果たす役割と働きがますます重要になってまいることと思います。

 

さて、誠に畏れ多いことではありますが、神は、創造をお始めになる前の天国において、人間となるべき霊の子をお生みになっただけではなく、万物一切の霊をもお生みになりました。
 この時、神は、ご自身の創造の目的、方向、結果を、私ども人間だけではなく、万物にも吹き入れられました。
 万物は、私どもと同様、天国において、神の創造のみ旨をお受けしていたのです。
 その、神は、私どもを通して万物を創造されました。言い換えれば、私どもを通して万物を地上に送り出されたということであります。
 そして、最後に地上に送り出されたのが、私ども人間であります。
 ここで、私どもは、私ども人間と万物とがどのような関係にあるのか、思い出す務めがあると思います。
 明主様は、「天地間一切の万有くは、人間の為に必要な存在であって、第一は人間の生命を保持し、第二は一人一人の使命を援助しているのは勿論である」とお述べになりました。
 明主様は、万物はすべて、人間一人ひとりの使命を援助している、とお説きになっています。
 人間一人ひとりの使命とは、神の子たるメシアとして新しく生まれる、すなわち、神様の子供となることであります。
 万物は、新しく生まれるべき私どもを援助するために存在しているのです。
 聖書には、「被造物は、実に、切なる思いで神の子たちの出現を待ち望んでいる」(「ローマへの手紙」第819節)と記されております。
 神は、ご自身の創造された、目に見える万物も、諸々の元素など、目に見えない万物も、あらゆる万物をお使いになり、私ども人間が神の子となるという使命を全うすることができるように、一生懸命お働きくださっているのです。

 

ところで、私どもは、万物のことを常日頃どのように思い、どのように扱っているでしょうか。
 私どもは、天国で万物と共に神に仕えていたことを忘れ、人間本位の考え方や自分の都合で、必要か否か、また、その良し悪しを評価し、価値を定めているように思います。
 そうした状態では、自分たちの思いによって万物を縛りつけていることになるのではないでしょうか。
 地震や津波、台風や洪水、干ばつなども、万物の働きでありますが、私どもは、それらによる被害が小さいものであるようにと願うことはあっても、それら万物の中に働いておられる神の存在に心を向けることは、あまりないように思います。
 ましてや、創造の始まりの天国において、神が私どものために万物を用意してくださった恵みについて考えたことなど、なかったのではないでしょうか。
 このような無知で傲慢な姿の私どもを、神は赦してくださいました。
 イエスの捧げた血汐によって、い、赦してくださいました。
 そして、私ども人間の思いによって縛りつけられていた万物を解放してくださいました。
 私ども一人ひとりをも解放してくださいました。
 すべての創造主であられ、私どものの父であられる神の恵みは、何と深く大きなものでありましょう。
 この恵みを知るに至った今、私どもは、何よりもまず、万物の中の神のお働きを認め、〝血汐をお受けし、万物と共に贖われ、赦されたものとして、天国に立ち返らせていただきます〟と神に意思表示する必要があると思います。
 万物と私どもとは一体であります。
 万物なくして、私どもは新しく生まれることはできません。
 と同時に、万物は、私ども人間を通してでなければ天国に立ち返ることができません。
 なぜならば、万物は、私どもを通して地上に送り出されたからであります。
 このように、まず万物が天国に立ち返り、甦って初めて、私どもも新しく生まれ、神の創造の目的の成就のためにお使いいただけるのです。

 

万物と申せば、お金は、私どもと切っても切れない密接な関係にあり、万物を代表する働きをしております。
 私どもがお金を神の前にお供えさせていただけるということは、神がお金をお使いになって、私ども自身を御前に供えることを援助してくださっているからであります。
 神様は、万物をお使いになって、また、万物を代表するお金をお使いになって、私どもの思いのすべてを、贖われ、赦されたものとして、お受け取りになろうとしておられると思います。
 収穫の秋を迎えて、私どもは、今こそ、私どもが新しく生まれるために万物を用意してくださった神の愛に感謝し、創造のみ業の実りとして私どもを穫り入れてくださるように、と私ども自身を御前に供えさせていただきましょう。

 

本年迎える御生誕祭は、明主様ご生誕140周年となります。
 また、真明との連名で、本日皆様にお配りした「教団の祭日について」という冊子に記しましたように、今年からは、教団として、イエスの「聖誕祭」いわゆるクリスマスも祭日として定めさせていただきました。御生誕祭の折には、教団史上初めて、明主様のご生誕とイエスの聖誕を、共に、私ども一同でお祝いさせていただければと思っております。
 その意義ある祭典に向けて、希望と栄光に輝く未来を創造するみ業に、先祖の方々と共に、そして、万物と共に、感謝と喜びをもってお仕えさせていただきましょう。
 そのようにお仕えすることを許してくださっている唯一の神に、メシアの御名にあって、権威、栄光、祝福を帰させていただきます。
 ありがとうございました。