明主様は、ヘンデル作曲の、キリスト教音楽の最高峰とも称される「メサイア」をこよなく愛され、特に、イエス・キリストが世に勝利を治め、これからはキリストが世界を支配することの歓喜を歌い上げた「ハレルヤコーラス」は、その部分のレコードが擦り切れるほど繰り返し繰り返し聴かれました。
 「メサイア」について、明主様は、「あんな良い曲は、他にない」と仰せになり、「メシア教のためにヘンデルが作ってあった」ともおっしゃっておられます。歌詞についても「神様を讃える気持ちが実によく出てます」とおっしゃり、「こっちがあれを使わなければいけないんですよ。ですから今あれを(キリスト教のほうで)やっているのは、こっちで貸してある様なものです」と述べておられます。
 明主様は、「メシア教のためにヘンデルが作ってあった」、キリスト教には貸してある、また、メシア教が「あれを使わなければいけない」と仰せであることを考える時、「メサイア」、特に、この「ハレルヤコーラス」を、大祭等で披露するだけのことでいいのだろうかという思いが湧いてまいります。
 世の中には、明主様が「あんな良い曲は、他にない」と仰せになったこの「メサイア」「ハレルヤコーラス」の生演奏を一度も聴いたことがない方々がたくさんいらっしゃいます。
 一方、世界メシア教においては、教主様を通して、神様、明主様、イエスにこの「ハレルヤコーラス」をお捧げしたいという熱い思い、信仰心を持って今日まで「ハレルヤコーラス」の練習に励んでまいりました。
 確かに、プロの楽団のレベルには遠く及ばないのかもしれません。しかし、世界メシア教において「ハレルヤコーラス」の特訓を積んできた紛れもない事実。
 それを考えます時、今明主様は、ご自身の世界メシア教に対して、「『ハレルヤコーラス』をできるだけ多くの人に聴いてもらうよう努めなさい」と仰せになっているように思えてならないのです。
 「街で、公民館で、ショッピングセンターで、小学校で『ハレルヤコーラス』を歌い、多くの人に聴いてもらうよう努めなさい」と仰せになっているように思えてならないのです。「『ハレルヤコーラス』を一度も聴いたことがないような方々のために、『ハレルヤコーラス』を届けなさい」と仰せになっているように思えてならないのです。
 「ハレルヤ・プロジェクト」の目的。それは、多くの人に「ハレルヤコーラス」を届ける。聴いてもらう。「ハレルヤコーラス」を好きになってもらう。自分も歌いたいなと思ってもらう。それが目的です。
 唯一の神様の子供としてのキリストの魂、メシアの魂は、すべての人々の中に存在しています。生き生きと存在しています。光り輝いています。
 「ハレルヤコーラス」を聴いた方々が、曲を聴く中で無意識のうちにでもその魂の輝きに触れ、覚醒し、喜びあふれる思いを味わう。そのようなことになれば、明主様の信徒としてこれほどの喜びはないのではないでしょうか。
 私たちは、教主様や真明様が作詞してくださる曲について、「世界メシア教 オリジナルソング」という言葉を使っております。
 しかし、もし、「ハレルヤコーラス」は、神様が、メシア教のために用意してくださったのであり、今まではキリスト教に貸していたのだとしたら、ヘンデルの「メサイア」とその「ハレルヤコーラス」は、まさに世界メシア教のオリジナルソングであるとも言えるのではないでしょうか。
 だとすれば、この曲を多くの人に聴いてもらうよう努めるのは、世界メシア教に課せられている使命ではないでしょうか。
 明主様は、「地の限りメシアの光もなく照らさん時ぞ神の足る御代」とお詠みになりました。
 「ハレルヤコーラス」を日本各地で歌うことを通して、全人類の中に存在するメシアの光が一層輝きを増し、神様にお喜びいただこうではありませんか。
 世界メシア教が、「ハレルヤコーラス」を、日本中、ひいては世界中にお届けしようではありませんか。
 それが「ハレルヤ・プロジェクト」です。
 「ハレルヤ・プロジェクト」が、必ずや、光の世界である地上天国建設を推進する大きな力となると信じてやみません。
 コーラス・メシアに参加してくださっている方々を中心に、多くの方のご協力をお願いしてまいることになろうと思います。
 皆様におかれましては、お力添えを賜りますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

 

令和41018
 世界メシア教

This post is also available in: English Português