PDF:「ミロクの世の食とは」 真明様メッセージ No. 20

 

※英語とポルトガル語でなされたビデオメッセージの和訳

ミロクの世の食とは

今日は、いつもと全く違うことを話そうと思います。「食」についてです。
 まず、明主様聖言「私の歩んだ信仰生活」を拝見したいと思います。

 

生きたい。生きたい。只その本能的な一念のために、は医者の門を叩きました。貧しい父母の生活に心を痛めながらも、高い医薬を飲まねばならなかった私は涙……涙……涙が胸一杯にれるのでありました。
 が、なんと天運に恵まれぬものの悲惨さよ!当時医界の重鎮入澤博士の診断までうけましたが私の肺病は最早快復の見込がなくなっていました。
 「君……あきらめたまえ。」
 そう、博士は口に出されなかったが、私にはよくわかりました。
 「奇蹟によるよりほかは助かる見込がない。」
 私は、失望の底で、かに的途のない彼方ろげながら仰ぐともなく仰いで光ともつかぬ光を求めました。そして、医薬のすべてを断ち、医者の薦める肉食もめ、菜食一方で自然のままに放置しました。と、それからは、不思議にも不思議、日一日と病気が快方にうのでした。そして、いつとはなしにさしものいも全癒してしまいました。

 

医者に見捨てられ、奇蹟以外助かる見込みが無かった明主様は、肉類、卵、乳製品を摂取しない菜食によってご自身の病を治されたのです。
 この経験を通して、明主様は、食べ物は健康と関係があること、また、菜食の効能と偉大さを知ることとなりました。
 その後も、明主様は、ご浄化を受けられた時には必ず厳格な菜食を実践され、また、奥様のご病気も菜食によって治されました。明主様のもとにご浄霊を受けに来た信徒、病を抱えた信徒にも菜食を実践させ、それにより「例外なく、好成績を挙げ」たとおっしゃっています。
 明主様は、肉食が身体に及ぼす悪影響についても警告しておられます。
 明主様が至るところで仰せですので皆様はすでにご存じかと思いますが、明主様は、ガンの原因は単純なことであって、それは肉食だとべておられます。明主様は、「現在最もれている病気は癌の病だというので、病原にてかいてみるが、之はだ簡単な原因で、肉食の毒素がるのである」、このように仰せです。
 健康上問題無い方々に対しても、明主様は、肉食は血をすため、もしやむを得ず豚肉や牛肉などの肉を食べなければならない人であっても、週に1回までにしなさいと言われました。明主様は、「やむを得ず」と仰せです。つまり、摂取を避けられるなら避けなさいと仰せだということです。しかもこれは、男性についてです。明主様は、女性は、そもそも豚肉や牛肉を食べるべきではないとのお考えでした。
 明主様の栄養についてのお考えは、当時の科学が主張していたことや当時の人々が信じていたこととは全く違うものでした。現代の人々が信じていることとも全く違うと言えるでしょう。
 私たちは、たんぱく質を多く含むと言われている肉食こそが、体力、活力、力を付ける物だといまだに信じ込んでいますが、明主様は、それは誤りだとおっしゃいます。人間に体力、活力、力を与えるものはむしろ野菜であって、肉食は身体を弱めると仰せです。明主様は、「肉食をしたら体が弱るに決まって」ると仰せなのです。
 魚や鶏肉などの肉食を明主様にお出しすると、明主様は、決まって、「こんな栄養不足のものばかりじゃいけない、もっと栄養のある野菜をつけるに」と始終やかましく言われました。
 このように、獣肉はできるだけ避けていた明主様にとり、「肉食」と言えば魚や鶏肉でしたが、明主様は、将来的に人類は菜食になるべきだという強い信念を持たれていました。なお、野菜の話ばかりしておりますが、明主様にとっての主食はもちろん穀物、すなわちお米であり、我々の食事も、穀物が主となるべきなのは言うまでもありません。
 明主様は、自然農法をすることにより、穀物や野菜など一切の作物の味が格段においしくなり、それにより人類は菜食になっていくと仰せです。
 そして明主様は、ミロクの世の一つの条件は、人類が菜食家になることだとおっしゃいました。地上天国が到来したには、すべての人々は菜食になっている、ということです。
 明主様は、側近奉仕者に次のように仰せになりました。「うまいと野菜多く食べるし、人間の性質変わる。社会の罪悪に関係あり。五六七の世になるにつれ、大いに野菜わせねばならぬ」。明主様は、このように仰せだったのです。
 今日引用している明主様の聖言を拝見する時、私は、自然農法を実践されている農家の方々が、いかに地上天国建設にとって大切なご存在であるかを改めて思わざるを得ません。私は、明主様のみ心実現のため、日々ご努力くださっている自然農法の農家の方々に、ここに、深い感謝の念を捧げたいと思います。誠にありがとうございます。
 一つ勘違いしてはいけないのは、明主様は、特に今西洋でよく言われているように、倫理上、環境上の観点から菜食にすべしと仰せだったのではありません。
 むしろ、菜食が持つ身体への健康上の利点について強調しておられました。もちろん、人々が菜食をすることによって、結果、自然環境が良くなるようなことがあれば、そのようなことを否定はされないでありましょう。しかし、明主様が食のことを仰せなのは、それにより私たちの身体や心が健康になること、それが第一の目的でありました。
 私たちが忘れてはならないのは、明主様ご在世中の世界メシア教のモットーは、「病貧争絶無の世界を造る」であったということです。

 

皆様、今日のメッセージはどのように受けとめておられますか?
 もし皆様が、「え?これから肉は食べられないの?」「あれやこれを食べなきゃいけないの?」「菜食しなければいけないの?」というような思いをいているなら、それは私が望んでいることではありません。
 私は、皆様にとり、明主様が指し示された食を実践することが難しいであろうことは充分に承知しております。ですから、なんらの強制もありません。私は、戒律信仰が嫌いです。明主様の食を実践したいと思えない方、あるいは、まだまだ特定の食べ物を食べたいと思われている方──皆様は何も変える必要はございません。ご自分と、また、ご家族が望む食べ物をぜひ食べていただければと存じます。
 しかし、少なくとも、明主様が食についてどのようなことを仰せだったのか、それについては心にめておいていただきたいと思います。
 例えば医者からガンと宣告された時、医者の言うことをいくら聞いても健康状態が改善しない時、あるいは、ご自分の食が本当に明主様のみ心に適っているのか悩む時──このような時、今日私が話したことを、心のどこかに、ほんの少しでも思っていただけるならば、それだけで私には充分です。
 ですので、何を食べていいか、何を食べてはいけないかということについて一切プレッシャーなどは感じないようお願いします。ぜひ、これからも、食べたい物を食べてください。メシア教は、今までも、今も、これからも戒律は存在しません。それは食についても同様です。私たちは、イエスと明主様によりそのような小乗信仰からはすでに解放されたのではないのでしょうか。
 しかし、どうしても身動きが取れない時、健康に関して出口が見えない状態に直面した時、突然が降りかかった時、今日の私のメッセージを思い出していただければ幸いです。何か皆様の助けになることもあるかもしれません。そして、皆様の助けになるために、明主様は、数々の病をに受け、そしてそれを菜食によって乗り越えられてきたのではないでしょうか。明主様が、今日私が引用した聖言を遺されたのは、皆様のため、皆様の健康のためです。私も、この明主様と同じ思いで今日のメッセージを用意いたしました。
 明主様は、理想世界であるミロクの世においては、全人類が菜食家になるとお示しになりました。私にとり、明主様聖言は聖なるものであり、絶対であります。である以上、私は、この明主様のみ心が成し遂げられる日が来ると、固く信じております。
 今日まで、私たちは、本当の明主様とは異なる明主様像、明主様聖言によって示されているのとは異なる明主様像を自分たちで作り上げてきたのではないでしょうか。
 全人類が菜食となるのを願われているご存在──私たちは、明主様がそのような明主様だと思ってきたでしょうか。

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